街でよく見かける「乗ったままOK」「乗りながらOK」の車でお金を借りれる自動車金融の仕組みとは?本当に自分の愛車に乗ったまま安心してお金を借りる事が出来るの?

車でお金 車で融資の自動車金融「乗ったままOK」

自動車金融の申し込みから融資まで

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駐車場などで「車でお金」や「乗ったまま、即日融資」などと書かれたチラシを目にすることがあります。
車を担保にしてお金を借りる方法なのですが、実情はどうなっているのか、乗ったままで返済や車の扱いはどうなるのか
申し込みから融資までの流れや、仕組みについては「なんとなく怪しい」という感じがしますが、実際のところはどうなのでしょう。

■申し込みから融資まで
チラシにはもちろん電話番号や会社名が書かれていますが、「車 金融」などのキーワードでネット上にもいくつか情報がでてきます。

1.電話で問い合わせ、個人情報と所有車の情報を伝える
2.事前審査後、車の査定額から融資可能額を算定
3.実際に業者の店舗へ行き、審査、契約締結し融資
※ローンが残っていても、残責額によって融資可能なケースがほとんどです

上記がおおまかな流れとなります。
担保となる車の扱いとしては、業者へ預けるという場合と、そのまま使用を続けるという場合があり
いずれを選択するかで、融資可能額の違いや返済計画、月々の負担額が変わってきます。

■メリットとデメリット
融資までの流れを見る限りでは、車の査定部分意外はカードローンなどの申込みと大きな違いはないように見えます。
しかし、車金融へ申込みをするというのは、銀行系ローンやカードローンも断られた最後の手段、とされていることがほとんどです。

メリットとしては、他で断られても融資を受けられる可能性がある、という点が挙げられますが、それはイコール危ないということでもあります。
車という担保があるのだから安心なのでは?と思いがちですが、そこが多重債務に繋がってしまうデメリットの部分でもあります。

まず、生活に車が必要などの理由で「乗ったまま」を選択した場合です。

1.車の名義を業者へ変更する
2.業者所有となった車をリースという形で継続使用する
3.保険や自動車税も別途請求されるため、支払う必要が生じる

1の名義変更の際、業者が代理で行った場合に、数万円の手数料が発生することがあり融資額から引かれることがあります。
実際の名義変更の手数料は数百円程度ですので、数万円は悪質と言わざるを得ません。
2のリースという形態では、月々の返済額に加えてリース料もかかってきます。
3の保険や税金の他に、ローンが残っていればそれも支払わなければなりませんので、結果的に毎月の負担が大きくなります。

預ける、と言った場合でも、リース料こそ発生しませんが、かなりきつい返済計画を立てられたりすることがあり
一度でも返済が届こうると即車を売却され、車もない、返済は続く、という最悪な状況に陥ってしまいます。

他で借りることができない、という点に付け込んで融資可能と持ちかけ、実際の査定額より低い融資をすることで
業者にとってはかなり安く中古車を仕入れることができ、なおかつ転売で設けることも可能というように見えてしまいます。

■金利
貸金業として金融庁などにきちんと登録している業者であれば、金利は15%~20%の法定金利を超えることは有りません。
しかし、先に述べたとおり、なんらか手数料やリース料などの負担を強いられることは確かです。

また、貸金業ではなく質屋として登録している業者もあるようで、そうなると金利は貸金業法とは異なり
質屋営業法という法律に則ることとなります。
質屋営業法での金利は、実は貸金業法での法定金利の約5倍と、かなり高くなっているのです。

■違法性
貸金業としての登録があれば、金利面での違法性はないと考えられますが、名義変更時の数万円という手数料はやはり悪質です。
また名義変更後に車検証の原本を業者が預かり、車での保管分としてコピーを渡されることがありますが。
車には車検証の原本を常にのせておく必要がありますので、これは明らかに違法です。

乗ったままにしろ、預かりにしろ、業者は様々な方法で違法と指摘されないように対策を講じてはいますが
そもそもお金を借りようとしている人の信用調査をしていない、いわゆるブラック金融のような業者は多くあります。
総量規制を無視した貸し付けはもちろん違法ですので、自身の年収と現在の借入額を照合し
3分の1を超えるのに融資可能と言われる業者は、信用調査をしていないか、していても無視しているかのいずれかということになります。

■まとめ
他に手段がなく現金が必要、という時にありがたく感じるものかもしれませんが、かなり危険な方法です。
手元に残る現金が少なくても、きちんとした査定をしてくれる中古車業者へ売るということや
車が必要であればそれを元手に、安い車を改めて購入し差引額を手元に残す、といった方法が安全です。
それでもやはり・・・という時は、最低限貸金業としての登録あることや、返済計画に無理がないことなどを確かめたほうが良いでしょう。

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